二拠点居住のアレ的な話

東京と鳥取を行き来する二拠点居住。一人ひとりが自分のやりたいコトに挑戦できる社会の仕組みを生み出したい。

「好きなようにする」ことは、タフで厳しい→それでも好きにやろう。

『ストーリーとしての競争戦略』でおなじみの楠木教授。

今度は「好きなようにしてください」なる本を出したそうな。

www.dhbr.net

 

ここで言及されているように「好きなようにすること」は非常にタフなこと。

自分の決定には自分で責任持たないといけないし、

誰も保証はしてくれないし、

そもそも自分で決めるために自分の進む道や価値観を深く考えなくちゃいけないし、

それが出来るだけのスキルが必要だし、、、

 

でもね、それでも好きなようにした方が良いと思う。だって、

自分の人生だし、

結局は最終的な責任は自分でしか取れないわけだし、

1回しか基本的には用意されてないんだし、

自分で責任を持てるということは自分で決めることが出来るわだし、、、

 

あと、ここでもうひとつ大事だなと思った視点は

自分以外の誰かのためになってこその仕事です。人に貢献できないこと、対価が支払われないことをいくらやっても、それは仕事ではない。」(本文引用)

自分が好きなことをしようという個別感と上記のような全体感。

この間にこそ、真の仕事があると思います。自分が取り組むべき仕事が。

この2つの視点を持って、キャリア形成ができると絶対的に困らないと思うし。

好きなことしながら楽しんで仕事していけるんだろうなと。

【記事】「人生の生涯収入はキャリアの最初の10年で決まる」ということが判明

gigazine.net

↑こんな記事を見つけました。

これは比較的納得感のある話です。

その上で、もう少し思考を進めてみたいと思います。

 

まず、なぜそのような開きが出るのか。その理由を考えてみます。

1.年収の高い職場は求められることも高い

ある種、上記の理由が一番なのかなと思います。給料が高いということは求められる仕事のレベルも高い。必死になるうちに自分も驚くほど成長してる。

成長することでさらに高い給料の仕事へと移っていけるといった構造です。

 

2.そもそも会社バリューの高い仕事である。

もうひとつは特に日本などにおいては会社のネームバリューも大事です。

逆にこれさえあればどんどん上がっていける可能性だってあります。

 

3.そもそもその人の能力値が高い。

会社に入るまでの経験や学んだことなどのレベルが高いからこそ給料の高い仕事ができるのではないかというものです。

 

2は日本特有のところもあるかもしれません。本来的にはやはり能力や価値ある仕事をできるからこそ給料も高くなるというのが自然なカタチじゃないかな。

そういう意味でいうと、1といった部分が大きいと考えられます。

 

で、逆に自分たち個人に還元して考えると下記2つのことが言えると思います。

1.なら、就職前にいかに能力値を引き上げるかを考えるべき

新卒から高い給料、高いレベルの仕事を求められる環境に身をおくためにはここが一つ重要なポイントです。

そして、それを成すためには早くからいかに社会に触れるかが大事なのかなと思います。バイトでもただただ金のために働くのではなく、社会という虚像を考えながらバイトに従事してみたいり、もっと言えば一回起業してみるのもイイかもしれません。

早くに社会に触れ、考えるということは社会に慣れるということです。一括採用や横並び採用の中で自分だけ社会に慣れるという意味では頭ひとつ抜きんでるということに繋がり、結果高いレベルの仕事につけるようになります。

 

2.とはいえ、同じ会社の中でも成長率を比べる必要あるよね。

先ほどの記事はあくまで上位●●%の方々という括りでした。そこに企業いかんは考慮されていません。そして、図を見てもわかるように上位数%以外の部分は平たんが続いていて、最後急激に変化しています。

なんだか結局は努力を続けた人が成長するんだろうと思わされます。

とはいえ、最初の就職先の年収というよりは10年の間に築いたスキルや地位がその後の年収に影響を与えるということはこの調査からはっきりしています。

自分も頑張らねばと思いました。

鳥取スタートラボ(とりラボ)を終えて。どんな意味があったのかを再考する。

先日、1月31日にこの1年間企画・運営を行ってきた「鳥取スタートラボ(とりラボ)」の最終プレゼン発表会が終わった。

 

少し経緯を説明すると、とりラボとは鳥取県で若者人材誘致事業という事業に運営委託という形で関わらせていただいたものです。

内容としては、都内在住で地方への移住を考えている人とか地域活性に興味あるなという人を集めて鳥取へ移住すると仮定したら、または鳥取に関わるとしたら何を仕事にするかどのような生活をしたいかという生業(なりわい)を約6ヶ月間をかけて考え抜くプログラムです。

ちなみに、公式Facebookページはこちら↓

https://www.facebook.com/torilabo2015/

 

さて、全過程が終わったので再度、とりラボの意味を考えてみました。

 

1.「考え抜く」ことの大切さ

人間、普段通りに生活していると【今後どのように生きていきたいのか】【何に時間を使いたいのか】などを考える瞬間って少ないと思うんですよね。

もっと言うと、本当に時間を使って「考え抜く」ってことはほとんどの人がしてないと思います。とりラボは6ヶ月もかけて生業を考えることもあり、そして最終の発表があることもあって皆さん苦しみながらも「考え抜く」時間を作れたのかなと思います。

立ち止まって、半分強制的にでも「考え抜く」時間をつくることは非常に大事だなと思いました。

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2.物理的移住以上の新しい移住のカタチ

日本全体で人口減少が起こっています。今後も続くでしょう。

そんな時にある特定の地域への移住が劇的に伸びるとは考えにくい。ただ、今回とりラボで感じたのは物理的移住のみが大事ではないというもの。

本気で鳥取をイメージして、どう関わるべきかどのような仕事をするべきかなどを考え、答えのない中で苦しい時間を過ごしたことによって参加者にとって【鳥取】はもはや「どこかの地域」ではなくなったんじゃないかと思う。

これは流行り風にいうところの「地域のファンを増やす」とは根本的に違う。

良い面も悪い面も含めて、「記憶に残る」といった印象だろう。

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3.ただの定住者と何か仕掛ける移住者のどちらがインパクトがあるか。

これはとりラボの意味というよりは、単純な問いかけでもある。

移住促進を語る際に、定住・定住・定住みたいなことがある。

ただただ、その地域に住んで定住してくれるということで何が変わるのだろうか。

もちろん、税収は伸びるけどね?

定住でなくとも、自分で課題を認識してそこに対してアクションを起こせる人材。

とりラボをやっていて、実際には定住いかんに関係なくそういった人材をいかに巻き込めるかが今後の地域にとって大事なのではないかと考えさせられた。

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さて、色々と振り返りましたが全体を通してやっぱり人が情熱を持って挑戦している姿は素晴らしいなーって感じた次第です笑