二拠点居住のアレ的な話

東京と鳥取を行き来する二拠点居住。一人ひとりが自分のやりたいコトに挑戦できる社会の仕組みを生み出したい。

グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を高める唯一の方法はこうだ!だそうです。

gendai.ismedia.jp

データ分析、モデルづくりに圧倒的な強みをもつGoogle先生

そんなGoogle先生が突き止めた生産性を高める方法。

結論からすれば、

社員一人ひとりが会社で本来の自分を曝け出すことができること、そして、それを受け入れるための「心理的安全性」、つまり他者への心遣いや共感、理解力を醸成することが、間接的にではあるが、チームの生産性を高めることにつながる。

(記事より引用)

 

唯一かは別にして、この心理的安全性というのは考えてみれば当然である。

そもそも、なぜチームで働くのだろうか?

ひとつは、個人では届かない範囲・出来ないことを補い合うためである。

もうひとつは、三人寄れば文殊の知恵である。

このどちらの観点においても、【あなたの本来の姿がどこからどこまでなのか】をハッキリさせることは非常に重要であることは間違いない。

補うためには、その人が得意な分野と不得意な分野・興味範囲や嗜好性をしっかりと捉えなくてはいけない。そして、文殊の知恵を生み出すためには発言したら否定される環境では確実に力を発揮しないのである。

 

つまり、本来の自分を曝け出すことによって得意な分野と不得意な分野を互いに把握するためには受け入れる姿勢・否定せずに共感する形での心理的安全性を担保する必要性があるということだろう。

 

今後さらにIT化・ロボット化によって人間本来の役割とは何かを考える上でこのニュアンス的な何かや雰囲気的な定性情報をいかに定義して数値化するかは非常に大事だと思う。

実はそのニュアンス的な何かや雰囲気的な定性情報こそが人間が能力を発揮する上で大事な部分であり、ロボットにはしばらく理解できない領域でもあるからだ。

組織や個人の『暗黙知』こそが働き方変革を阻害する原因

個人事業主となって、そろそろ1年が経ちます。

 

「働き方」という観点からこれまでの自分自身を振り返ると、

1.スタートアップ:数ヶ月前に立ち上がったばかりの組織。少人数で働き方自由。基本拠点はコワーキングオフィス。

2.一般企業:定時があり、オフィスがあり、大企業との取引もある社員600名くらいの会社。末端の新卒。

3.スタートアップ:店舗運営型のビジネスモデル。定時あり、店舗にベタ付きしながら事務作業・本部作業も行う。

4.個人事業主:東京と鳥取の二拠点居住。基本的に定時なし、オフィスなし。リモートワークを中心としてskype会議やメールベースのコミュニケーション多用。

とまぁ、こんな感じ。

そう考えると、今まで定時帰りはなかったものの(笑)それ以外のほとんどの働き方は経験したとも言えます。そして、大企業からスタートアップ、そして個人事業主や小さな制作・企画会社、行政やNPO法人といったたいていの組織ともやり取りを経験しています。

そんな中で、組織や個人の『暗黙知』的なノウハウや文化・慣習こそが今後の働き方変革にとって非常にやっかいであるということを悶々と感じています。

 

例えば、スタートアップでいうと基本的には少人数なのでメンバー同士の相性やチームワーク、個人の意欲によってパフォーマンスが大きく変わります。だからこそ、一般企業では考えられないくらい仕事に対する価値観共有や現状共有もマメであることが多いように思います。リスクに関する考え方は「リスクは取る」のが普通です。

 

次に、一般企業では制度が充実し、ある程度の指示に関しては守ることが当たり前です。業務の中で指示が出た部分に関してはちゃんとやるのが普通だからこそ仕事に対する価値観共有などが少なくとも会社全体が歯車のようにちゃんと回り、パフォーマンスを発揮します。リスクに関する考え方としては出来るだけ避ける方が無難です。

 

最後に、個人事業主では誰かに報告・相談・連絡するみたいなことがほとんどありません。結果、プロジェクト単位になった際にメンバー同士もある程度は干渉し合わない状況がほとんどです。なので、タスク管理ツールを入れてもそもそも更新されないみたいな状況が起きます。リスクに関する考え方としては、大きなリスクは取りませんが小さなリスクを分散的に管理します。

 

さて、上記3つの働き方がそれぞれ長かった人が一緒に仕事をすると何が起きるでしょうか?おそらく、スタートアップ出身者のことを一般企業出身者や個人事業主出身者はアツくて、何でも話したがるやつと思うかもしれません。また、一般企業出身者はタスク管理や連絡が個人事業主出身者から滞ってることに腹を立てるかもしれません。逆に、スタートアップ出身者は他二人のことを仕事を本気でやる気あるの?と思うかもしれません。

 

これまで、色々な段階において『新しい働き方』はブームになりました。

直近でいえば、ノマドワーカーです。

もちろん、今でも同じように働いている人はいるかもしれません。それでも、全体の働き方に影響を与えたかといえばそんなことはないでしょう。

現在、ランサーズやクラウドワークスによって主婦や副業を行う人が増えています。

今後本当の意味で働き方変革によってリモートワークやパラレルキャリアという場所や組織に囚われない働き方や個人がしっかりと自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択する際に、上記のような組織や個人の『暗黙知』的なノウハウや文化・慣習が障壁となる可能性が高いでしょう。

逆にいえば、こういった部分を越えるための正しいチームビルディング方法もしくは取引先とも良好な関係を築ける方法が今後の働き方を変えることにつながるのかなと思います。

 

もちろん大きなインフラ整備やツールも大事だと思います。

ただ、リアルな話このへんの言葉にできない暗黙知こそが働き方変革を阻害する大きな要因のひとつであり、一番やっかいな要因なのかもしれません。

「好きなようにする」ことは、タフで厳しい→それでも好きにやろう。

『ストーリーとしての競争戦略』でおなじみの楠木教授。

今度は「好きなようにしてください」なる本を出したそうな。

www.dhbr.net

 

ここで言及されているように「好きなようにすること」は非常にタフなこと。

自分の決定には自分で責任持たないといけないし、

誰も保証はしてくれないし、

そもそも自分で決めるために自分の進む道や価値観を深く考えなくちゃいけないし、

それが出来るだけのスキルが必要だし、、、

 

でもね、それでも好きなようにした方が良いと思う。だって、

自分の人生だし、

結局は最終的な責任は自分でしか取れないわけだし、

1回しか基本的には用意されてないんだし、

自分で責任を持てるということは自分で決めることが出来るわだし、、、

 

あと、ここでもうひとつ大事だなと思った視点は

自分以外の誰かのためになってこその仕事です。人に貢献できないこと、対価が支払われないことをいくらやっても、それは仕事ではない。」(本文引用)

自分が好きなことをしようという個別感と上記のような全体感。

この間にこそ、真の仕事があると思います。自分が取り組むべき仕事が。

この2つの視点を持って、キャリア形成ができると絶対的に困らないと思うし。

好きなことしながら楽しんで仕事していけるんだろうなと。